校長のひとこと

校長のひとこと

お世話になりました

 このたび、3月いっぱいをもって、校長を役職定年となり、異動することになりました。

 この2年間、大変お世話になりました。本校生徒たちや職員とともに過ごした日々は、楽しい思い出となりました。その一つ一つを胸に刻み、新たな人生を続けたいと思います。

 ありがとうございました。

北海道恵庭北高等学校長 城戸和彦

見学旅行報告会

 12月に実施した沖縄への見学旅行から1ヶ月が経過した過日、本校体育館で十数名の保護者を迎えて、見学旅行報告会を開催しました。これは、夏休み以後から、沖縄の問題を自然、観光、交通、経済、歴史などのテーマから選択して調査研究し、どんな課題があるのか、解決のための取組はどうしているかを把握した上で、見学旅行当日、現地の人にインタビューをして課題を掘り下げ、自分たちなりに考えた解決策を、報告会でプレゼンテーションしたものです。
 課題の中には相当深刻なものもあり、沖縄の人はどう考えているのか気になったのでしょうが、今回のインタビューで、意外と沖縄の人は課題をそれぞれ受け止めつつも、ものすごく悲観的にはなっていなかったようです。むしろ課題から逃げることなく、前向きに一つ一つ解決に取り組んでいました。一方では沖縄ならではのよいところを存分に楽しみながら、沖縄文化を堪能していることを、生徒たちは感じたようです。今回の旅行では、沖縄の人たちの強さやおおらかさ、素晴らしさに触れたようですね。
 いきなり解決できない大きい課題を、できることからコツコツやり、時間をかけて乗り越えていくことは、何も沖縄のことばかりではなく、どこでもあることで、生徒たちにとって、これからの人生で必ず経験することだと思います。その課題を乗り越えていく姿勢を、沖縄から学ぶことができた、そんな見学旅行だったのではないでしょうか。
 え?そんなにうまく乗り越える自信ないって?大丈夫、アナタは最強!(ミセス風に)

オペラ座の怪人アゲイン

 先日、恵庭市の地域FM放送に出演する機会がありました。30分番組、本校を紹介してほしいとのことで、当初は校長の私一人で出演するはずでした。ところが、私への事前取材ではあまり楽しい話題にならず、パーソナリティーもしっくりした顔をしていません。そこで、以前別のFM番組に出演したとき、学校祭で生徒とやった「オペラ座の怪人」のコントの話をして盛り上がったことを紹介したところ、「校長先生、是非生徒と一緒にラジオで再現してもらえませんか」と言われたのです。びっくりしましたが、生徒たちも了解したので、ラジオで再びコントをやることになりました。
 とはいえ、ほとんど動きで笑わせるコントで不安もありましたが、ナレーションを入れて何とかラジオ版のものにはなりました。
 終わった後、放送局の方からも「面白かったよ。みんな演技上手いねえ」とお褒めの言葉をいただきました。今回は依頼から本番までそんなに時間がなかったので練習もできず、ほとんどぶっつけ本番でしたが、学校祭でのステージの再現なので、上手にできたと思いますし、ラジオドラマなりに面白かったのではと思ってます。
 当日は保護者の方からもメッセージをもらったりで、生徒の保護者や友人を中心に聞いてもらえたようです。
 私が演じたファントムの台詞に「諸君、また会おう」とありましたが、まさかFMスタジオでファントムをやるとは思いませんでした。本校PRに一役買ってくれた、生徒会役員生徒たちに感謝です。

エール

  高校野球も秋の全道大会を終えました。本校は残念ながら全道大会に進出できませんでしたが、地区大会の決勝までは進めました。決勝戦は10月8日の日曜日だったため、スタンドには数十人の本校生徒、保護者や本校関係者など多くの人が応援に駆けつけました。
 そこでこんなことが起きました。当初は個人個人で応援していたのですが、引退した3年生の野球部員たちが黙ってられなかったのでしょう。即席の応援団を編成し、メガホンで応援の音頭取りを始めたのです。その音頭取りに、本校生徒たちが声を出して応援したのはもちろん、保護者や本校関係者もメガホンをたたき出し、本校側のスタンドが応援で盛り上がったのです。するとどうでしょう。かなりの点数差で負けてすっかり浮き足立っていた本校の選手たちは、落ち着きを取り戻し、守備も安定し始め、攻撃でも最後に1点取り返すことができたのです。
 残念ながら逆転まではいかず、試合には負けてしまいましたが、後半徐々に自分たちの野球ができた選手諸君もよく頑張ったし、それを引き出す応援をした3年生や応援団の皆さんも素晴らしかったと思います。お疲れ様でした。

一生懸命はかっこいい

 9月21・22日は、体育大会でした。生徒会が企画した今年の大会の中で、私は2つ大きなヒットがあったと思います。ひとつはソフトボールの優勝チームとエキシビションで教員チームが対戦したことです。若い教員集団の学校であればよくある企画ですが、本校は平均年齢が高い教員集団なのでなかなか実現しませんでした。しかし、今年は生徒会のこの要望に、教員十数名が応え、参加したのです。もっとも、思うように体は動きません。打てない、投げられない、走れないといったメンバーに対し、本校生徒は優しいものです、多少の手加減を加えながら互角にゲームを進め、10対9で生徒チームが勝利しました。会場は大いに盛り上がりました。動けないながらも大きな声を出しながら一生懸命プレイする先生の姿に、多くの生徒が喜び拍手を送ったからです。
 もうひとつは、2日目の午後にリレー競技を設けたことです。リレーは小学校の運動会の花形競技です。クラス代表の生徒が走り、全校生徒がそれを応援することができました。球技だとどうしても周りで応援できる人数が制限されますが、陸上競技は本校のグラウンドが広いので全校生徒で応援できるのです。一生懸命走っている生徒たちに皆で応援する光景は、コロナ禍でしばらく見られなかったものでした。ようやく学校が戻ってきたなあと実感したところです。
 生徒も先生も一生懸命動く姿はかっこよく、周りも応援しがいがありました。そんな大会を企画・準備した生徒会の皆さんに感謝です。