図書館News

図書館より

恵北読書マスター 1年 大友 久実 さん 「やっぱり本が好き!」

 

 中学校にはライトノベルがたくさんあったので、片っ端から読んでいました。高校にも少しはあるので、あった!懐かしい!なんて思いながら、探して楽しんでいます。高校の図書館でもこれから色々揃えてもらおうかな。
 異世界ものが好きなんです。妖怪なんかが出てきたらもう興奮しちゃいますね。峰守ひろかず「絶対城先輩の妖怪学講座」、仁科裕貴「座敷童の代理人」芦花公園「異端の祝祭」、蒼月海里「幽落町おばけ駄菓子屋」……タイトルから、もう好きです。本を選ぶときはタイトルの他、挿絵や表紙も参考にします。「絶対城先輩の妖怪学講座」は、妖怪について膨大な知識を持つ大学の先輩が不思議な事件を次々に解決していく話。「座敷童の代理人」は、妖怪ものを書く作家が座敷童がいるという噂の旅館に取材に向かうのですが、なぜかその座敷童がいなくなっていて、その座敷童の代わりに妖怪の悩みを解決していく話。「異端の祝祭」は、生きているものとそうでないものの区別がつかない主人公の話。「幽落町おばけ駄菓子屋」は、この世とあの世の狭間で迷う穢れた魂の人々を救う語……どれも、この世界とは違う世界にちょっとだけ触れる、そんなお話です。本当のことを言えば、私は妖怪や不思議なものが「見える」より、「聞こえる」シチュエーションにぐっとくるんです。ある特定の条件が揃うと不思議な声や音が聞こえる、とか、大好きです。ちょっとマニアックですか?
 他のジャンルの本も、オールマイティに読みます。「オークブリッジ邸の笑わない貴婦人」は「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」でおなじみの太田紫織さんの作品で、北海道東川町の十九世紀英国式の生活をしているお屋敷でメイドとして働くことになった派遣家政婦の話。北海道の話ということでなんだか身近に感じられて好きなんです。ほしおさなえ「活版印刷三日月堂」「紙屋ふじさき記念館」は、どちらも昔ながらの活版印刷や紙の世界に魅了された主人公の話。本が好きな人って、要するに紙に印刷されたものが好きなんですよね。というわけで、私もデジタルより断然、紙で読む派です。
 今はダン・ブラウンの「天使と悪魔」を読んでいます。長編ですが、あまり苦にはなりませんね。
 本当に本が大好きで、去年のクリスマスプレゼントにも本をリクエストしたんです。5冊買ってもらいました。今年も本が欲しいけれど、何にしようかな

恵庭北読書マスター 2年 竹山結花さん

恵北読書マスター 2年 竹山 結花 さん

「オススメ本を紹介する楽しさ」

 11月4日、北海学園大学で開催された、全国高等学校ビブリオバトル2024北海道大会北海道に出場してきました。この大会に参加するのは去年に続いて2度目です。
 ビブリオバトルとは、ジャスト5分間でオススメの本を紹介するというものです。5分より長くても短くてもいけないので、スピードに留意しながら話します。原稿やメモなどは一切見てはいけないので、緊張でセリフが飛ばないように気をつけなければなりません。それでも、自分の好きな本を多くの人に知ってもらうのは楽しいことです。

 私が今年紹介したのは『ボトルネック』。作者は私の大好きな米澤穂信さん。アニメにもなった「氷菓」や「小市民シリーズ」の原作を執筆し、2022年には『黒牢城』で直木賞を受賞したという、青春小説から歴史ものまで豊かな作風を持つミステリー作家です。

 青春に潜む影を、この作品は私に突きつけてきます。緻密に組み立てられた無駄も不足もない伏線が最後に大きく回収されていくとき、鈍器で殴られたような衝撃と痛々しさを感じずにはいられません。でも、思春期の傲慢な自意識がことごとく折られるこの作品を、何度も読み返さずにはいられない。そんな気持ちを、大勢の人たちの前で発表してきました。

 結果は、去年に引き続き、入賞。全道でBEST4に入ったことになります。結果はともあれ、たくさんの人たちの本に対する熱意を感じることができ、たくさんの本を知ることができ、また様々な場所から本を持って集まってきた生徒たちと語り合える機会は貴重です。とても楽しい大会でした。

 

 

「ひとときの非日常を楽しむ」

恵北読書マスター 3年 武田 柚華さん

ずっと図書委員をやっています。今は廃棄処理の作業に追われていて、結構な力仕事なんですが、それも楽しいですよ。

朝読書の時間内でちょうど読み切れるように、一時期は「5秒後に意外な結末」シリーズのような短編集をよく読んでいました。物語の展開が異常に早いのに話がちゃんとまとまっていて、こんなストーリーをよく考えられるなと感心します。「5分後に意外な結末」シリーズも、ほとんど読んだんじゃないかな。最近はコンビニエンストアなどでベストセレクションが出ているので、それも読んだりしています。もちろんどんなジャンルでも読むのですが、手に取るのはちょっとダークなホラー系が多いですね。そういう系が好きな人は、エブリスタが出している同シリーズ 「5分後に歪んだ愛のラスト」や「5分後に呪われるラスト」などが本当におすすめです。

最近は、昔読んだ「デュラララ!!」をまた読み返しています。ライトノベルですが、アニメ化・漫画化され、最近ではゲームなんかともコラボしていて、人気作品だなと思います。現実にはあり得ない内容ですが、舞台が池袋などの実在している場所なので、本当にこんなことがあってもおかしくないと思わせてくれるんです。首なしライダーやギャングが登場するなど、設定がかっこいいので中高生の心には刺さりやすいし、キャラクターがたくさん出てくるのにそれぞれ個性が強くて、いいんです。オカルトがあり暴力があり、ハッピーなことや恋愛要素もあったりするんですが、結局、日常に戻る。私たちの世界も、いつもいろいろな事件が起きていて、その時は心を傷めたり驚いたりするけれど、結局そのうち日常に戻るんです。生活ってそういうもんだよね、と思います。後から、こんなことがあったなとか、あれはこういうことだったんだなと思い返すことって現実でもよくあります。そう考えると、読書はひとときの非日常を味わわせてくれるものなんですよね。この本を読み返して実感しました。

ラノベ一筋!

恵北読書マスター 2年 千葉 輝夏 さん

 

中学生の頃から、ラノベばかり読んでいますね。とにかく読みやすいんですよ。だから、高校に入ってからも、ラノベ一筋です。アニメ化されたりコミカライズされたりして、めちゃくちゃ有名になったものよりも、そこまで知られていないものを発掘して読むのが好きなんです。

本を選ぶときは、まず立ち読みして、一章くらい読んでから決めます。面白いか面白くないかは、最初の部分を読んでみるとわかりますね。ああ、この本は自分に合うな、とか、違うな、とか。

部活動(卓球部)に入っているので、あまり本を読む暇はないですね。だから、朝読書の時間に読んでいます。毎日必ず読む時間を確保できるので、朝読書っていうのもなかなかいいシステムですよね。

(図書館の棚から本を取り出して)この『灰と幻想のグリムガル』も好きでしたよ。これはアニメにも漫画にもなっている作品です。現在21巻まで出ているんです。長いですよね。十文字青さんが書いている異世界ファンタジーなんですが、重い話だし、ハラハラしたり絶望したりもするんだけれど、この本の中で一つの世界ができあがっていて、すごいなあと思います。ラノベって、現実にはありそうにもない設定が多いので、その独創性に惹かれますね。

「本の力」

恵北読書マスター 1年 竹山結花 さん

 

私は11月3日の地下歩行空間で行われた高校生ビブリオバトル、そして
11月5日の第10回全国高等学校ビブリオバトル北海道大会に参加し、
夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話」という本を紹介してきました。
5日の大会ではなんと、全道ベスト4に入ることができました。

普段から本が大好きで、たくさんの本を読んでいます。図書館も大好きです。
今回のビブリオバトルで紹介した本は、祖父を亡くして引きこもっていた主人公が一匹の猫と迷宮の世界を旅しながら閉じ込められていた本たちを解放していく、というストーリーの、中学生の時から大好きな小説です。この本には本を強く思う気持ちが詰まっていて、元々本が好きだった私に、改めて、私は本当に本が好きなのだと思わせてくれました。

ビブリオバトルに出場して、たくさんの知らない人たちから声をかけてもらいました。北海道大会の会場は北海学園大学だったのですが、生徒さんから「私は恵庭から通学しているので、予選の時からずっと応援していました。頑張ったね!」と言われた時は嬉しかったです。チカホでの発表の時は大勢の人が足を止めて聞き入ってくれ、たくさんの人にお気に入りの本について知ってもらえて、とても達成感がありました。

本は、私たちにたくさんのことを教えてくれます。実際、私自身も、困った時、
今まで読んできた本が道標になってくれたことがありました。きっとこの先も私は、何度も何度も本を読み返し、そのたびに力をもらって前に進んでいくのだと思います

  

「植物たち」

恵北読書マスター 3年 高屋 風吾 さん

 

小さい頃から、植物が好きです。世話をすることも得意ですよ。うちの図書館には植物がたくさんあるので、僕が管理しているんです。元々あった観葉植物、生物部が植えつけたチューリップ、来館者が持ってきてくれた大きいペットボトルで先生が水栽培しているヒヤシンス。なんだか小さな植物園みたいになっています。

図書委員なので、本も読みますよ。最近気に入っているのは、東大出身のミステリー作家、結城真一郎の『#真相をお話しします』という作品です。この本は本屋大賞にノミネートされています。

この本は5篇の短編からなるミステリー小説で、YouTuber、マッチングアプリ、リモート飲み会など、どれも現代的なトレンドをテーマに扱っています。どの物語も読みやすく、普段あまり本を読まない人にもおすすめだと思いますよ。ミステリー小説にしては物語の伏線部分がわかりやすく、ある程度はトリックが想像できるのですが、そこからさらに読者を騙そうとする仕掛けが面白いんです。ミステリー小説が好きな人は熱中してどんどん読み進めてしまうと思いますよ。ミステリー好きではなくても、大どんでん返しをくらいたい人には是非読んでみてほしいですね。

個人的には、3年生はもうすぐ卒業してしまうので、僕の代わりに植物を愛でてくれる人を募集したいです。誰かいないかなあ……

 

「読むチカラ」で未来を拓け

恵北読書マスター 3年 鈴木 快青 さん

 

 丸山くがねさんの「オーバーロード」、いいですよ。もう、大好きなんです。自分の家にはもちろん全巻揃っているんですけれど、みんなにも読んでもらいたくて、うちの図書館にも、入れて入れてってうるさく言い続けていたんです。でも、シリーズものだから長すぎて(現在16巻まで出ている)置く場所をとるからダメ!って言われていて、それでもめげずにお願いし続けていたら、最近なんと、全巻一気に入れてもらえたんです。そして今、本のカバーがずらっと図書館前に貼られて宣伝されているんですが、もう、キャラクターデザインがかっこよくて。嬉しくて嬉しくて、しょっちゅう見に図書館に通っています。壮観ですよ!

 この作品は、テレビアニメにもなっているので、知っている人も多いと思います。悪役が主人公なんですが、ワクワクするし切ないし笑えるし、そしてなんといってもスケールが壮大なんです。あと数冊で完結するという噂もあるんですが、ずっと追いかけてきた身としては、寂しいですね。

 図書館に入荷してもらえたのを機に、知らない人には是非読んでもらいたいです。ああ、でも、ライトノベルが好きじゃない人にとっては読むのがつらいかなあ…一回はまるともう夢中になっちゃうと思うんですけどね。僕は好きですよ!「オーバーロード」シリーズ、最高です。