図書館News

図書館より

「植物たち」

恵北読書マスター 3年 高屋 風吾 さん

 

小さい頃から、植物が好きです。世話をすることも得意ですよ。うちの図書館には植物がたくさんあるので、僕が管理しているんです。元々あった観葉植物、生物部が植えつけたチューリップ、来館者が持ってきてくれた大きいペットボトルで先生が水栽培しているヒヤシンス。なんだか小さな植物園みたいになっています。

図書委員なので、本も読みますよ。最近気に入っているのは、東大出身のミステリー作家、結城真一郎の『#真相をお話しします』という作品です。この本は本屋大賞にノミネートされています。

この本は5篇の短編からなるミステリー小説で、YouTuber、マッチングアプリ、リモート飲み会など、どれも現代的なトレンドをテーマに扱っています。どの物語も読みやすく、普段あまり本を読まない人にもおすすめだと思いますよ。ミステリー小説にしては物語の伏線部分がわかりやすく、ある程度はトリックが想像できるのですが、そこからさらに読者を騙そうとする仕掛けが面白いんです。ミステリー小説が好きな人は熱中してどんどん読み進めてしまうと思いますよ。ミステリー好きではなくても、大どんでん返しをくらいたい人には是非読んでみてほしいですね。

個人的には、3年生はもうすぐ卒業してしまうので、僕の代わりに植物を愛でてくれる人を募集したいです。誰かいないかなあ……

 

「読むチカラ」で未来を拓け

恵北読書マスター 3年 鈴木 快青 さん

 

 丸山くがねさんの「オーバーロード」、いいですよ。もう、大好きなんです。自分の家にはもちろん全巻揃っているんですけれど、みんなにも読んでもらいたくて、うちの図書館にも、入れて入れてってうるさく言い続けていたんです。でも、シリーズものだから長すぎて(現在16巻まで出ている)置く場所をとるからダメ!って言われていて、それでもめげずにお願いし続けていたら、最近なんと、全巻一気に入れてもらえたんです。そして今、本のカバーがずらっと図書館前に貼られて宣伝されているんですが、もう、キャラクターデザインがかっこよくて。嬉しくて嬉しくて、しょっちゅう見に図書館に通っています。壮観ですよ!

 この作品は、テレビアニメにもなっているので、知っている人も多いと思います。悪役が主人公なんですが、ワクワクするし切ないし笑えるし、そしてなんといってもスケールが壮大なんです。あと数冊で完結するという噂もあるんですが、ずっと追いかけてきた身としては、寂しいですね。

 図書館に入荷してもらえたのを機に、知らない人には是非読んでもらいたいです。ああ、でも、ライトノベルが好きじゃない人にとっては読むのがつらいかなあ…一回はまるともう夢中になっちゃうと思うんですけどね。僕は好きですよ!「オーバーロード」シリーズ、最高です。