校長のひとこと

校長のひとこと

インターハイのお礼

 先日、令和5年度全国高等学校総合体育大会空手道競技大会(インターハイ空手道2023)の事務局を担当された方々が、大会成功のお礼に来校されました。大会当日の運営に関わった本校の関係者へのお礼のほか、事務局の方は、6月に本校生徒十数名が温室に植えた花がきれいに育ち、大会会場の恵庭総合体育館に設置されたプランターとして大会を大いに盛り上げてくれたことを喜んでいました。花植のボランティアとしては期待していた以上に人数が集まったこと、非常に熱心に花植作業をしてくれたことなど、地道な事前作業をここまで丁寧にしてくれた本校生徒を大変褒めていました。
 こうした光景は、本校関係者の私たちにしてみれば校舎の前庭の花植などでよく見られる光景ではありますが、一般の方にとっては素晴らしい高校生として評価してくれたようです。
 校長としては、また本校生徒のよさを実感した、うれしい瞬間でした。

オペラ座の怪人

 早いもので、夏休みに入りました。その直前の出来事といえば、いうまでもなく北高祭(学校祭)でしょう。7月14日(金)のオープニングで、私は生徒会執行部の生徒たちと「オペラ座の怪人」のパロディーコントをやりました。これは私が作ったたたき台を元に、生徒たちも多くのアイデアを出して1週間ぐらいかけてコントを作り上げたものです。練りに練ったギャグも、途中何度も起きたアクシデントを乗り切った皆のアドリブも含め、コントは大受けとなりました。
 教員の特有なものに、子どもと一緒になって仕事ができるという点があります。もちろん、それは逆に辛いことの方が多いのですが、今回のコントは、練習も本番も本当に楽しいものでした。学校祭で私が生徒と関わったものとして、カラオケ大会で生徒と6つ子に扮して歌って踊った「おそ松くん音頭」、ステージ発表でクラス全員と肩を組んで「このー木なんの木、気になる木」と歌った合唱、司会と生徒会執行部全員でドリフの歌とコントに挑戦した「全員集合」と数多くありますが、また一つ全校生徒と一緒に楽しめたものができたと思っています。
 いろいろ協力してくれた生徒たちに感謝です。どうもありがとう!

校歌

 手前味噌ですが、本校の校歌は素晴らしいと思っています。もちろん、私がこれまで勤務してきた、「文化の潮わくところ」の留萌高校、「風かがやかし丘の上」にある小樽桜陽高校、「暑寒の峰を遠く見て」いた岩見沢西高校、「青雲に大志をえがく」白老東高校、「郷土豊かに拓く」恵庭北高校と、どの学校の校歌も、素晴らしいと思っています。
 たいてい1度聞いただけではそれほどと思わないものの、不思議なものです、校歌は集会で何度も皆で歌うたび、だんだん愛着がわくのでしょうか、素晴らしいと思えてくるのです。
 しかし、ここ3年間は、コロナ禍の関係で集会そのものもできず、校歌を歌う機会がありませんでした。ほとんど歌わずに卒業した生徒が多かったことは、仕方がないこととはいえ、大変残念なことです。なので、今年からは全校集会があるたびに、できるだけ校歌を流し、少しでも多くの生徒が歌えるように、としました。最初の始業式では生徒はほとんど歌えませんでしたが、最近の壮行会では、ようやく生徒の歌声が聞こえだしました。うれしいですね。
 この調子で、生徒諸君がどんどん大きな声で歌えるようになり、卒業式ではもちろん、卒業後も仲間で集まったときに歌い続けてほしい、そう思います。(^o^)/

花は咲く

 先日、高体連等地区大会の壮行会が、4年ぶりに体育館で開かれました。各部が大会出場に向けて決意表明したのですが、真面目な挨拶からユニークなパフォーマンスまで、各部の性格がよく出ている実にさわやかな壮行会でした。
 このパフォーマンスも、面白ければ面白いほど盛り上がるのですが、そう簡単ではありません。例えば、大受けしたとしましょう。それで試合に勝てばいいのですが、負けると「ふざけた罰が当たった」と言われてしまいます。逆に固くやったとします。これも勝てばいいのですが、負ければ「あれだけ固ければ、試合も固くなってしまった」と言われてしまいます。要はそのチームに見合ったパフォーマンスと試合ができればいいのですが…。
 私は、理屈っぽく考える必要はないと思っています。普段、こつこつと練習を重ねながら仲間とチームワークを作っていけば、自然とチームの雰囲気ができあがり、その延長線上で決意表明というパフォーマンスができあがるものだと思っています。仲間と作った雰囲気を大事にして大会に臨めば、最後には「花が咲く」のではないでしょうか。
 私はそんな思いで、校長激励として「花は咲く」を歌いました。思いは届いたかな?

 

オイくんからのメッセージ

 先日、私の初任校時代の教え子オイくん(仮名)から、「先生、お元気ですか?」というメッセージをもらいました。30年ぶりです。ちなみにオイくんは、私が担任した生徒ではありません。ただ、私が担任したクラスにはオイくんの友人が多くおり、しばしば私のクラスに来ていました。
 この友人たちは、実にやんちゃな連中でした。しかし、結束力も強かったので、学校行事も勉強も常にトップクラスでした。定期考査の1週間前、集団で私の家に来て勉強会を勝手に開き、夜遅くまで付き合わされたものです。オイくんもそんな一人だったのです。
 そんなオイくんも50歳、旭川で会社の社長を務めているとのこと。オイくんが用事で札幌に来たので、一緒に食事することになりました。思い出話に花が咲き、楽しい時間を過ごしました。
 オイくんには「先生にお世話になった」と繰り返し言われましたが、私としては、ただ無我夢中でやっていただけで、彼らに何一ついいことなんかした覚えはないのです。しかし、彼らなりに何かを学び、今や社会に出て活躍できているんですね。
 教員の仕事は、よかれと思っていろいろ言っても子どもに通じず苦労しますが、一方では、たいしたことは言わなくても、あるいは無言でも、子どもたちの励みになることもあります。オイくんとの食事は、それを改めて実感した、本当に楽しい時間でした。
 教職も決して悪い仕事ではないかな(笑)